予讃線 串俯瞰・法華津峠、高徳線 大坂峠、予土線 撮影地ガイド

ここでは四国有数の絶景撮影地である、予讃線串-喜多灘の串俯瞰、予讃線下宇和-立間間の法華津峠、 高徳線讃岐相生-阿波大宮、そして予土線の撮影地をご紹介します。

予讃線 串-喜多灘 串俯瞰

予讃線、いや四国屈指の絶景撮影地です。 2005年夏の青春18きっぷのポスターで採り上げられたことでも有名な所です。

撮影地点までの道のり
串駅すぐ西にある橋梁の下をくぐって谷への道を進みます。 右写真の右手の道を進みます。その先の二股は「慶徳寺」の看板に従い直進します。


つづら折りを道なりに10~20分程度登っていくと慶徳寺が左手に見え、集落に入ります。 さらに山道を道なりに進むと、右カーブの地点で写真のコンクリート製の2階建ての住宅が右手に見えてきます。


住宅を通り過ぎ、直進した先の右カーブから左側に細い農道が分かれるので左折します。 写真右部分の建物は上の写真と同じ建物で、分岐点は写真奥になります。


農道との分岐点の拡大写真。左奥の道を進みます。


農道は細く、クルマの場合、普通車は通行可能なものの、タイヤのトレッドがぎりぎりなので お勧めしません。 また農道は畑に行く軽トラの通行がしばしあります。


1分ほどでクルマの退避箇所がありますが、 さらに道を進みます。
※ここより先は軽自動車以外は通行が厳しいと思います。


谷奥の左カーブを過ぎたところで左手下に降りる道がありますので左折します。


少し進むとまた道が分岐するので左に曲がります。


左に廃屋が見えるところから鉄橋が臨める場所にでます。


撮影地の周囲ははミカン畑・キウイ畑になります。標高150~160mくらいの地点と思います。 写真とは直接関係ありませんが、撮影地点より低い場所、集落近辺にはビワ畑もあります。 駅から歩くと集落からの農道分岐まで20~30分、分岐から果樹畑まで5分程度、合わせて30~40分。 集落までクルマで行くのが望ましいですが、 駐車スペースに苦労します。また地元の方の自家用車・軽トラの通行もしばしあります。
ちなみに撮影地近辺は普段外部の方が訪れることはまずない場所と思われますが、 地元の方は大変親切な方ばかりなので、道に迷った場合、来訪理由を告げて尋ねるのが良いと思います。 管理人は過去畑のミカンや収穫されたビワを頂戴したこともあり大変お世話になりました!




光線状態は橋梁全体と両側の山に日が当たりきる昼前後が好ましいと思います。 午前早い時間は橋梁右手に影が射し、午後遅い時間は逆光となります。 また、夏はしばし晴れでも空に薄い雲がかかり、そのため海の青色がよくないことがあります。
はじめの作例はその薄曇りの日の撮影です。 レンズは80mm(APS-Cデジカメ+50mm)列車は宇和島行きの4919Dで12時半ごろの撮影。
レンズは中望遠~望遠がいいでしょう。青春18きっぷのポスターは135mm位と思われます。
個人的な仮説ですが、天気が回復した直後の晴れの日に訪れるのがよいのではと考えています。 ※右の作例のレンズは200mm、9時前の松山行き上り列車4916D。


予讃線 串駅
最寄りの串駅です。秘境駅としても有名です。駅舎はなく、駅前の道から階段でホームに上がります。 写真線路の奥が上記で紹介した鉄橋となります。


上から眺めた串駅。写真の通り海に近い駅ですがホームから海は見えません。


予讃線 下灘駅
串駅の1つ松山寄りにある下灘駅です。
ホームから海を眺めることのできる素晴らしいロケーションで旅行客・カメラマンの方でにぎわう駅です。 串俯瞰を撮影した後は是非ご訪問ください。クルマの駐車スペースも若干あります。


まことや
伊予長浜駅の西、国道378号線沿いの長浜高校のやや南、旧長浜町役場向かいにあるパン屋さん。
手作りのパンは大変美味しいです。個人的にサンドイッチ系がお勧めですが、メロンパン等菓子パンもなかなかの味です。 なお、クリームパンは中のクリームが昔のクリームパンを彷彿させる味で懐かしさを感じます。 串駅から9キロほど、駐車は路駐になります。


朱華園建物 朱華園の中華そば
朱華園
今治市の対岸、尾道市にあるラーメン店。というか、尾道で最も有名なラーメン店だと思われます。 尾道ラーメンはあまりコシのない平打ち麺にゲンコツがごろごろしている醤油味のラーメンで、 チープさを感じる麺の食感とゲンコツの油分が「昔ながらの中華そば」の雰囲気を醸し出し、ふと食べたくなる魅力的なラーメンです。 店の場所は千光寺公園のロープウェイ乗り場の港側、中国銀行隣です。
四国に行かれた際、寄り道で是非どうぞ。
田渕屋
福山市の鞆の浦にある旧家を改装した喫茶店。ハヤシライスが有名ですが、 この店では鞆町内で作られている「保命酒」の各銘柄の試飲を薦めてくれます。 保命酒は鞆の特産で有名な生薬の成分が溶け混んだ甘みの強いお酒です。お酒なので「少しぐらいなら…」と思って味見しても、 色々飲んでいると酔っ払います。クルマで来られる際はご用心を。
尾道まで来て時間の余裕がある際は鞆の浦まで足を伸ばされるのもよいと思います。



予讃線 下宇和-立間 法華津峠

旧道法華津峠展望台俯瞰


松山自動車道西予宇和ICから直進して県道45号に入り、500mほど進んだ場所で 法華津峠展望台の看板に従い左折し山道を登っていきます。 山道は細い箇所もありますがストレスなく登れる舗装路です。
2キロほど進むと法華津峠のサミットがあり、そこから少し進んだ右手に展望台があります。


展望台の左手、海に面した崖上に石碑があり、 その付近、もしくは右から少し降りて石碑の裏に回ったあたりから列車を入れて撮影できます。 午前が順光 作例は午後撮影で70mm。
撮影地付近は崖なので安全確保にくれぐれも注意が必要です。


法華津峠展望台は立間側からも国道56号の第一白浦トンネル少し手前にあるミカン販売所(清真農園)から 法華津坂を4キロ程度登っても到達できます。 写真右は目印となるミカン販売所と、交差点の案内看板。



立間側から法華津坂を登ると途中法華津湾の絶景が臨め、ところどころに撮影箇所もあります。 写真は国道の第二白浦トンネルと第三白浦トンネルの間にあたる部分の山の上です。 ただし道は下宇和側から登るのと異なりやや狭く、 さらに周囲はミカン畑のため、農作業用の軽トラックも行き交うので 通行には徒歩・クルマともくれぐれも注意してください。


この写真は国道で撮影したもの。上記と同じく第二白浦トンネルと第三白浦トンネルの間です。


国道56号法華津トンネル南近くの農道
国道56号の法華津峠越えは10連続のトンネルで越える形となります。 トンネルは南(立間側)から順に、
第一白浦トンネル
第二白浦トンネル
第三白浦トンネル
第四白浦トンネル
第一玉津トンネル
第二玉津トンネル
第三玉津トンネル
第四玉津トンネル
第五玉津トンネル
法華津トンネル
と続いています。 その一番北に位置し最も長い法華津トンネルの南口から海側に農道が伸びており、 農道から写真を撮ることができます。 クルマで来た場合、トンネル南口山側に小さな駐車スペースがあります。

大介うどん
宇和島・松山地区で展開する讃岐うどんチェーン店。
宇和店が西予宇和IC近くにあります。
四国内のうどんのセルフ店でしばしみかける「自分でうどんを湯がく」お店です。 うどんだしがおいしく個人的にはお勧めのお店です。



高徳線 讃岐相生-阿波大宮 大坂峠

香川県と徳島県の県境の香川県側、国道11号線の大坂峠入口交差点より県道1号のつづら折りを進みます。 つづら折りはほぼ1~1.5車線で待避箇所でしかクルマの行き違いが出来ない道です。 県境の大坂峠サミットから海側に伸びる道を進むと駐車場があり、左手の階段を登ると展望台があります。 展望台の隣にパラグライダーのスタート台があり、そこから線路が俯瞰できます。
作例のレンズは56mm相当(APS-Cデジカメ+35mm)


国道の大坂峠入口交差点から1.5~2kmくらいの地点から撮影。 レンズは70-200mmズームの155mm。


上記からヘアピンを折り返しさらに400mほど登って行った付近から撮影。 レンズは50mm。


上記写真地点からさらに峠に向け登っていき、大坂峠のサミットから1km弱ほど香川県側に戻った ヘアピンカーブ付近から撮影。 レンズは50mm。


本場さぬき うどんや
国道11号の大坂峠交差点のやや徳島県寄りの海側に「本場さぬき うどんや」というセルフうどん屋があります。




予土線 土佐大正-土佐昭和

予土線の江川崎-窪川間は「日本最後の清流」として名高い四万十川にほぼ沿うように線路が敷かれており、 両岸を山に挟まれ、ごつごつした石が転がる河原の広い川と列車の組み合わせは美しく、 日本の原風景のような印象を感じます。
土佐昭和駅から国道381号線を5キロほど窪川方面に進んだところにある屋敷峠の少し先の国道上から対岸の線路を臨むことができます。 ここは場所が国道上でアクセスが容易なこともあり有名な撮影地です。 正面は終日逆光ですが、午前中の半逆光時は列車の側面に光があたり、 川面・河原の石に射す光線の雰囲気が良いと思います。 作例は70-200mmレンズの160mm、5月の10時半の4819D。
屋敷峠付近と撮影地付近の山側に駐車スペースがあります。 撮影地と屋敷峠の中間地点からは茅吹手沈下橋(新谷橋)と予土線を絡めた写真も撮れます。
なお、平成23年夏の青春18きっぷのポスターの撮影場所は、この撮影地より4キロほど手前の国道三島トンネルの出口付近かと思われます。 またポスターに写っている沈下橋は第一三島沈下橋と思われます。

予土線 十川-半家

写真中央やや右上に列車が! 四万十川を語る上で欠かせない風景が沈下橋と呼ばれる欄干がなく、他の橋と比べると川面に近い位置に作られる非常に素朴な橋です。 なお、四万十川に現存する沈下橋の多くは昭和30年代から昭和40年代に建造されており、 普通車の通行も多くの橋で可能です。
ここでは半家駅の近くにある半家沈下橋を絡めた撮影地を紹介します。
半家駅から十川方面(=窪川方面)に国道381号線を少し進むと半家大橋があるので渡ります。 半家大橋の上流に平行して架かる沈下橋は中半家沈下橋です。この沈下橋はクルマの通行は現在できないようです。 半家大橋を渡ると左折し、次の二股を右折し細い山道を登っていきます。道はところどころ対向車と行き違いできない個所があります。 半家大橋を渡って1キロ強進むと道は下り坂になります。しばらくして二股が現れるので右折して登っていきます。この道はほぼ1車線で退避所以外では対向車と行き違いできません。 少し進むと左手に小屋らしい建物があり、若干駐車できるスペースがあります。この小屋付近から四万十川・半家沈下橋と予土線も見えますが電線が邪魔になるので、 右手の山に栗畑、その奥に竹林があるので登っていきます。竹林まで登ると電線をクリアできるので、竹林の間を望遠レンズで抜ける場所で撮影します。昼過ぎ以降順光。 作例は70-200mmレンズ+×1.4エクステンダー使用で265mm相当、14時過ぎの4823D。 作例には国道381号線の半家橋が写っていますがクリアしようとすると400mm近くのレンズが必要でしょう。
なお、半家は平家の落人伝説が伝わる地区で、 国道381号線と半家大橋の分岐から十川方面へ1.5キロほどの地点に位置する「君が淵」と呼ばれる四万十川に接した崖状の高台は、 平家の落人の若武者と地元の娘の悲恋物語を伝える旧跡だそうです。登り口に駐車スペースあり。










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