東日本俯瞰風景 撮影地ガイドその1

ここでは岩手・秋田・宮城県の俯瞰風景をご案内します。

岩泉線 押角

岩泉線に沿って走る国道340号線の押角駅北側2キロほど北の地点で道路からはるか下を進む押角駅・岩泉線が臨める場所があります。
クルマでは盛岡市内より国道106号・340号線経由で2時間半から3時間程度。作例は2010年6月初旬の7時半ごろの撮影、レンズは70-200mmズームの125mm。
残念ながら岩泉線は2014年3月31日をもって鉄道営業を終了し、廃止となりました。



岩泉線 ヱビス俯瞰

ヱビス俯瞰の絶景

岩手和井内駅から国道340号線を北に向かうと、和井内小学校を過ぎた先で再び道が広くなります。 そこから1.5キロほど進むと左に鳥居が見え、そのさらに先の左手にチェーン着脱所があります。
その間の山側(右手)を注意深く観察すると草に埋もれたガードレールがかすかに見え、 国道に平行し北に延びる林道が見つかります。 林道入口は草ぼうぼうで、ぬかるんでいますがしばらく登っていくと草がなくなり歩きやすい道になり、 右に曲がりしばらく登ると1つ目のヘアピンカーブがあります。 ヘアピンを折り返し進んでいくと2つ目のヘアピンカーブがあり、 そのヘアピン奥付近から国道を隔てた反対側の山の北西付近を注意深く見下ろすと岩泉線が木々の切れ間から臨める場所があります。登り口からの所要時間10分弱。
作例は2010年6月初旬撮影、列車は8時半ごろの上り684D、上記の押角で撮影後の返しの撮影です。
レンズは136mm相当。(APS-Cデジカメ+85mm)
様々なガイドで指摘されている通り、撮影地一帯は熊の生息地になるとのことでくれぐれもご注意ください。

《到達への手引き》
いくつかのガイドで「火の用心の看板が目印」となっていますが、現在は文字のものしかないようです。 登り口はチェーン着脱所の看板や左手に見える作業小屋のような建物より南となります。 ガードレールは冬でも草むらに隠れて視認が困難で、クルマで運転しているとまず見過ごすので、 見えない場合はクルマを降り、歩いてて探すのがいいでしょう。

ヱビス俯瞰入口
ヱビス俯瞰登り口の写真。写真中央やや右下が林道の登り口です…。

田沢湖線(秋田新幹線) 峠の茶屋俯瞰

2010年葦毛沢 盛岡と秋田を結ぶ国道46号線の県境部の仙岩道路は旧道の通行改善のためバイパスとして建設され、 大小8つのトンネルが連なる山岳道路ですが、いちばん田沢湖寄りにある湖山トンネルの西出口付近に 「峠の茶屋」というドライブインがあり、その店の中、またそこから川に下る林道途中から生保内川の渓谷を行く 秋田新幹線を臨むことができます。
ちなみに峠の茶屋は如何にも昭和のドライブインといった趣でおばちゃんから食券を購入して料理をオーダーする方式です。 また店には新幹線の通過予定時刻も表記されています。名物はおでんです。

北上線 葦毛沢俯瞰

2010年葦毛沢 2003年夏の青春18きっぷのポスターに使われた有名撮影地です。

北上線ゆだ錦秋湖駅から天ケ瀬橋を渡り錦秋湖対岸の国道107号線に出ます。 国道をほっとゆだ駅方面に約2.5キロほど進んだところ右手に山へ進む林道があります。 林道入口からさらにほっとゆだ駅へ200~300mほど進んだところに 広い駐車帯があるのでそこにクルマを停め、林道に入ります。

林道は舗装されておらず、入口から数百メートルはぬかるんでおります。 10分ほど歩いて左ヘアピンで折り返し、2つ目の右ヘアピンを通り過ぎ、3つ目の左ヘアピンを抜けると林道は林の中に入り、 林道入口から凡そ20分ほどで林道終点の広場に到着します。 その広場からさらに右手へ背の高さほどのススキが生え放題のけもの道が伸びています。 そのけもの道を100m強ほど左手の斜面に注視しながらススキをかき分けて進むと、 林の外に出た地点付近で、左手前の斜面に折り返すような形で人が登ったような場所が見つかりますので、 そこから踏み跡を辿って急な斜面を登っていきます。 5分ほど登り左手に視界の開けたところが見えると撮影地です。 所要時間は林道入口からおよそ徒歩25分から30分程度です。

北から南を臨む場所になるので基本逆光となり、鉄橋奥の線路は秋の午後晴れると山影になります。 レンズは70~100mm程度がお勧めです。作例は85mmで曇りの日、11時過ぎの撮影で、 紅葉のピークよりやや早めといった状況です。

初めての訪問時、一緒に撮影させていただいた方から「過去クマのフンをみた」等の話を聞いたので、 熊鈴必携且つ、クマにはくれぐれも注意してください。 また撮影地付近にはブヨが現れるので肌を露出させないようご注意ください。
また前述のように道がぬかるんでいるのでそれなりの靴(長靴等)を準備するのが良いと思います。 林道途中まはで軽トラの通行が日常的にあるようですが、林道終点へのクルマの進入は困難です。

葦毛沢俯瞰入口 《到達への手引き》
林道入口の地図上の目印は葦毛沢になります。 駐車帯から国道を北上方面へ歩いていきますが、すぐ見える林道ではなく、 その先に位置する入口からぬかるんでいる林道が登り口となります。
この撮影地の到達への最大のカギは、林道終点先から右手のけもの道を進み、 その先左手の斜面の登り口を見つけることで、ここで断念される方もおられるようです。 途中の登り口がわかりにくい点と、クマが出没する地域でもあることから、初めて訪れられる方は正直なところ経験者と行かれた方がよいかと思います。


東北本線 船岡城址公園 平和観音俯瞰

平和観音俯瞰 宮城県南部に位置する柴田町の船岡城址公園の平和観音像付近から公園の桜と白石川堤防の一目千本桜を俯瞰する、 あまりにも有名な撮影地です。

船岡城址公園の麓にある駐車場から山の上の平和観音像を目指し、舗装された山道をひたすら登ります。 徒歩15分強くらいで撮影地に到着します。公園の舗装された道ですが思ったよりハードな登りです。 因みに下の駐車場と撮影地までの標高差は100m以上あります。

光線状態は線路がほぼ東西に伸びているため側面は終日、列車前面は午後順光です。 レンズは標準~中望遠~望遠お好み次第です。 作例は10時ごろの下り列車でレンズは70-200mmズームの115mm。
こちらは縦位置の作例、レンズは70-200mmズームの200mm。

船岡城址公園の案内図 船岡城址公園の案内図。因みに樅の木の展望台からは蔵王と列車を絡めた写真が撮影できます。

桜の開花は凡そ東京の10日から2週遅れくらいの印象です。
柴田町の「花のまち柴田」のウェブサイトでは桜の開花情報を案内してます。
船岡城址公園へは東北自動車道白石ICから国道4号線を経由し12キロほど。


陸羽東線 鳴子峡 大深沢橋

鳴子峡 鳴子峡は東北地方有数の紅葉スポットとして有名で、国道47号線に架かるアーチの美しい大深沢橋方面を臨む「見晴台」からの紅葉風景は、 数多の観光パンフ・ポスターに取り上げられている絶景ですが、 その大深沢橋上から鳴子トンネルを抜け鉄橋を進む列車を臨む風景も絶景として有名です。

東北自動車道古川ICから国道47号線を新庄方面へおよそ30キロほど進んだ先にある「鳴子峡レストハウス」にクルマを停め、 来た道を戻った大深沢橋の上の歩道が撮影場所となります。
写真右部の鉄橋の下に松の木の枝が写っていますが、この枝で鉄橋が隠れない個所がベストの立ち位置となります。
作例は10時過ぎの4727D、使用レンズは35mm。レンズチョイスは標準ズームを用意し、50mm前後で撮るのが好ましいと思います。
例年の紅葉時期は10月中旬から下旬となり、紅葉を強調する光線状態は晴れの日の昼過ぎ、即ち13時過ぎの729Dを狙うのが望ましいと思われます。
橋は国道のためトラックの通行も少なくなく、通過時は揺れを伴います。橋の歩道は三脚を立てる余地はありますが、 歩行者の通行の妨げにならないよう立て方に配慮が必要です。また橋は多くの撮影者・観光客が行き来するので譲り合いも肝要です。
レストハウス駐車場は紅葉期間中有料になりますが、大深沢橋の北側(古川寄り)には市営の無料駐車場があります。

夏の鳴子峡 こちらは新緑時(6月上旬)の作例、レンズは85mm。










inserted by FC2 system