紀勢本線 伊勢路 撮影地ガイド
徳和-多気

阿曽-伊勢柏崎(イセカシ俯瞰)

谷から尾根線途中までの道のりは不明瞭で初回訪問時の到達難易度はやや高いですが、 一度要領を掴むと難易度は下がります。
途中傾斜のきつい場所に黒いロープが張られています。所要時間はお墓から徒歩20分~25分。 作例は現地7時半前通過の貨物列車。レンズは70-200mmズームの85mm
梅ヶ谷-紀伊長島(マンボウの丘俯瞰)

午後側面に陽があたりますが、陽の高い時期には列車前面にも陽があたります。 作例のレンズは17-40mmズームの33mm。列車は16時過ぎの332C。
なお、国道42号の荷坂トンネル西側出口付近では線路と熊野灘を展望する景色が広がるものの、 国道の歩道のない橋の上の地点のため、マンボウの丘での撮影がベターと思います。
また、国道260号線の片上南交差点やサークルKがある片上地区付近では見上げた山肌を紀勢線の列車が走る姿を見ることができます。
梅ヶ谷-紀伊長島(オメガループ俯瞰)

荷坂峠は伊勢方面から熊野路への玄関にあたる交通の難所で、紀勢本線・国道42号線ともに峠を越えた後一気に高度を下げるため、
鉄道は大きく迂回し、国道はつづら折りを経て紀伊長島の街に至ります。
紀勢本線のこの区間には高低差がおよそ30mほどあるオメガループが所在し、
ループの始点付近と終点の名倉川橋梁を同時に臨める場所があります。
撮影場所は国土地理院の地形図で説明すると小名倉川の南にある154mの標高点から北に延びる尾根線上になります。
なお、この近辺には他に数か所撮影場所が所在しますが、 アクセスにはいづれも国道42号線沿いの道の駅「紀伊長島マンボウ」の北にある片上南交差点から国道260号線を錦方面に進むかたちとなります。
片山南交差点から国道260号線を錦方面に1.5kmほど進んだ、 キャンプ場への道との分岐付近に「孫太郎ステーション」という駐車スペースがあります。 まず「山頂」の案内に従い孫太郎山(高さ133m、標高点なし)に登り、さらに東へ延びる尾根線を辿っていき、 標高点154mの地点で北へ延びる尾根筋を下り、シダの繁った踏み跡を突破すると右手にお立ち台が見えてきます。
孫太郎山山頂までは道が整備されていますが、その先の尾根線は目標物に乏しい単調な景色となるためコンパスと地図を用意するのが良いと思います。 到達難易度は高めと思います。
所要時間は、孫太郎ステーションから孫太郎山山頂まで10分~15分、山頂から154mの標高点付近まで15分、標高点からお立ち台まで5分弱。 孫太郎ステーションからお立ち台までの総所要時間は30分~40分です。 作例は70-200mmズームの115mm、列車は5月中旬、14時半前通過の下り新宮行き331C。

梅ヶ谷-紀伊長島(大名倉トンネル飛び出し)

直線区間の真ん中付近右側(崖側)、切り通しが終わりガードレールが始まる地点に立っている電柱(15チ313)付近から奥に進める踏み跡があり、 そこを少し降りると前述のオメガループ上にある大名倉トンネルを出てくる列車を臨むことができる場所があります。
作例のレンズは85mm。5月中旬の10時過ぎ通過のワイドビュー南紀1号。
梅ヶ谷-紀伊長島(名倉川橋梁俯瞰)

作例のレンズは85mm。列車は5月中旬の10時前現地通過の326D。
午前中の早い時間は山影が線路にかかり、昼近くになると列車側面に陽が当たらなくなる場所です。
梅ヶ谷-紀伊長島(孫太郎山俯瞰)

山頂に登る手前のY字で左折し少し進んだところで名倉地区・長島港を見下ろせる場所があります。 作例は遊歩道から少し右手の斜面に登って撮影しています。
他にも孫太郎山山頂手前でも山裾を走る紀勢線の列車を臨むことができます。
相賀-尾鷲 (馬越峠林道俯瞰)

相賀駅から国道42号線に出て、尾鷲方面に3キロほど進んだ所にある熊野古道馬越峠の登り口から熊野古道を登ります。 25~30分ほど登ると林道と交差するので左折します。 林道は未舗装で一部、水たまりや岩の露出部分も散見しますが、道幅は広くたやすく歩けます。 林道を20~25分ほど進むと左手に相賀の町内・白石湖・引本浦を見渡せる場所に出ます。 さらに100m強ほど進んだ地点では海側が開けた場所もあります。 撮影地点は手前側・奥側とも紀勢本線の藤の木トンネル南側付近となります。
作例のレンズは70-200mmズームの105mm。列車は8時半ごろ通過の貨物列車、撮影場所は手前側の地点。2010年5月撮影。
林道は国道42号線尾鷲トンネル北出口付近からもアクセスできますが、個人的には熊野古道を堪能することをお勧めします。 駐車スペースは馬越峠登り口に数台、混んでいる場合は登り口の600mほど東にある「道の駅海山」を利用します。
相賀-尾鷲 (銚子川橋梁サイド俯瞰)

「津波避難場所」の看板に従い数分登ると上水道用のコンクリート製の貯水池が現れますが、 奥の貯水池の左奥に進むと尾根線が続いているので尾根線上に左から回り込むようにして這い登ると視界が開けた場所が 見つかります。銚子橋から徒歩10分程度。レンズは中望遠がお勧めです。作例のレンズは70-200mmズームの88mm。
二木島駅付近


二木島-新鹿(新鹿俯瞰)

作例のレンズは70-200mmズームの125mm。
※県道は平成26年1月現在暫くの間通行止めとなっています。
波田須-新鹿(新鹿浅谷越林道俯瞰)

林道は舗装されていますが土石がころころ落ちて来る箇所があります。 作例のレンズは70-200mmズームの130mm。
新鹿-波田須(新鹿湾)

新鹿駅から国道311号線に出て、国道を波田須方面へ500mほど歩くと細い川(この川は地形図には記載されていません)と交差しますが、橋を渡らずに、 その手前のY字分岐で右に下る細道を進みます。すると川に沿った道に出るので右折し上流側に進みます。
紀勢本線の鉄橋の下をくぐると道は右カーブし登り坂となりますがそのまま道なりに進みます。 鉄橋をくぐって300mほど歩いた地点付近からお好みのアングルで撮影できます。付近から線路を見渡すと電線・電柱が多いので構図上の処理がカギとなります。
なお、クルマの場合、駐車は国道の海側に海水浴場の駐車スペースがあるので利用できます。 目印はコスモ石油のガソリンスタンド南にある白い犬のいる渡船屋さんです。
新鹿-波田須(波田須地区お立ち台)

波田須駅から駅の看板に従い徐福の宮に向かいます。 途中T字路を右折し300~400mほど歩いた下り坂付近の道路上が撮影場所となります。 この付近は舗装されているもののクルマの行き違いができない細い道です。
陽の高い時期の午後遅い時間順光、4月~8月の快晴時の撮影がお勧めです。
作例は5月中旬の16時ごろ撮影。レンズは70-200mmズームの70mm。
クルマの場合、波田須の集落の高台を通る国道311号線沿いにある波田須神社・徐福茶屋の駐車スペースにクルマを停め、 そこから海側に下る細い舗装路を道なりに500mほど進みます。駅から進む道と反対側からのアクセスになります。 撮影場所までクルマで行くことは可能ですが、付近に駐車スペースはほとんどありません。徐福茶屋から歩くのをお勧めします。
新鹿-波田須(徐福茶屋俯瞰)

徐福茶屋の海側に突き出たテラスや波田須お立ち台に向かう下り坂付近から線路と熊野灘を絡めた写真が撮影できます。 徐福茶屋は土日の日中のみの営業だそうです。 波田須お立ち台と同じく陽の高い時期の午後遅い時間が順光。作例は5月中旬16時半ごろ撮影。列車は新宮行き331C、レンズは50mm。
波田須駅から徐福茶屋へは波田須のお立ち台を通り過ぎ、その先のY字路を左折し登り坂を登った地点になります。駅から約1キロ。 ちなみに写真左下のクスノキが生えているところが徐福の宮です。
鵜殿-新宮

下里-紀伊浦上



紀伊田原-古座



紀伊田原-古座

また紀伊田原側の国道と線路が交差する付近の撮影地もお勧めです。
周参見-見老津


周参見-見老津 昔の国道オーバーパスからの写真 1992年ごろ撮影
岩代-南部(梅林俯瞰)

南部の街から国道42号線を和歌山方面に3キロほど進み、「南部ロイヤルホテル」の看板に従い左折し、 細い道を進んでいくと梅林が広がっている場所があります。 JRのトンネルと交差する場所付近から撮影できます。午前中順光。
作例は秋の撮影ですが梅の花が咲き誇る頃に訪れたいところです。 レンズは70-200mmズームの200mm。
岩代-南部(千里浜お立ち台)



参宮線 池の浦シーサイド-鳥羽

撮影ポイントは鳥羽駅西0.5キロほど先にある、伊勢志摩スカイラインの鳥羽入口から7キロ弱ほど進んだ地点です。
伊勢入口からはレストハウスを過ぎ、さらに鳥羽側へ1.5キロほど進んだ地点になります。
この付近は北側に海が臨める地点が数か所ありますが、作例は広い未舗装の広場からの撮影です。 頂上のレストハウスからも築堤が臨めますが、構図の収まりはこちらの方がよいでしょう。
作例のレンズは420mm(300mm+1.4xエクステンダー)。10月の午後1時ごろの撮影。
海の色は12時過ぎが最も青く出ますが、 構図上の日の当たりかたとしてはそれよりやや遅い時間の方が好ましい印象です。 また、バックの伊勢湾は気温の高い季節はもやることが多いので、気温の低い日の快晴なら、 もやが少なく海の色が鮮やかになると思われます。
撮影場所は海に近い山間部のため風が強い日が多く、 大型の三脚と手ぶれ補正のあるレンズ・カメラの使用が望ましいと思います。
また撮影ターゲットの海中築堤の内側は潮の干満が影響する場所ですので、 気になる方は潮位予測を調べて出かけるのが良いと思います。
築堤手前の銀色に光っているものは、2009年ごろ線路沿いに設けられた柵です。
ちなみに観光地の見晴らしの良い場所ですので、クルマ・バイクが入れ替わり立ち替わり訪れ、 かなりの確率で「何撮ってるんですか?」と声をかけられたり、 観光客の記念写真のシャッターを押してあげたり退屈しない場所です。


参宮線 二見浦-五十鈴ヶ丘(汐合川橋梁)

2004年冬の青春18きっぷのポスターにもなった撮影地です。
桜の開花時期は例年4月上旬、この時期は午後の遅い時間に列車の側面へ日があたりますが、 付近は河口に近いため潮の満ち引きの影響を受けますので桜の開花時期の午後に潮が満ちるかは年により異なります。 作例(2011年)は干潮時です。レンズは広角系がいいでしょう。作例は35mmです。 交通は伊勢自動車道伊勢ICを降りて二見方面へ約4キロ。駐車は県道の汐合橋東側の堤防付近に駐車することができます。 二見神社の駐車場はスペースが広くありません。利用しないのが賢明でしょう。
阪和線 紀伊-山中渓(雄ノ山峠)

府道64号は大阪府と和歌山県の県境で雄ノ山峠を越えますが、 峠のサミットやや南側で和歌山平野から峠に向かう阪和線の列車を臨むことができます。
付近は桜の名所で知られており、春には山桜が咲き誇ります。 この付近は道が細い割に交通量がそこそこあり、熊野街道を歩くハイカーの行き来も多く、 さらに桜のシーズンには撮影地点北側の山中渓駅近辺が歩行者・クルマでたいへん混雑するので往来や駐車には配慮が必要です。 交通は阪和道泉南ICから8キロ弱、和歌山北ICから8キロ強。