SLやまぐち号撮影ガイド

大山路(17.4km)

やまぐち号 下りのやまぐち号が最初に差し掛かる勾配のS字を狙う多くの方が集まる撮影地です。

国道9号線を山口市街地から津和野方面に進みます。
宮野駅の北東1.5キロの地点にある「宮野河原」交差点を過ぎると右手にENEOS(昔はJOMOでした)のガソリンスタンドが見えますので次の交差点を右折し「宮野クリニック」を目指します。
「宮野クリニック」を通り過ぎ道なりに進むと、左手から幅の広い道路が合流する五差路があるので右折し細い農道を進みます。 しばらく歩くと踏切が見えてきます。この踏切付近より撮影ができます。踏切の新山口側に17.4キロポストが所在します。
クルマは5差路に面して位置する「NFデバイステクノロジー」という企業様の駐車場が有料で利用できるためそこに駐車します。 作例は70-200mmズームの200mm、2009年撮影。

大山第3踏切(18km)

やまぐち号_大山第三踏切 木々の繁るカーブの奥の短い直線を行くやまぐち号を狙う撮影地です。
行き方は途中までは上記の大山路に行くルートとほぼ同じです。前述の5差路奥の細い道(県道201号)を直進し、少し先の池(羽平堰)が見える交差点で左折し、 300m強進んだ左カーブ先で右手に森の中に入っていく未舗装の道の分岐があるので右折し150mほど進むと踏切に辿りつきます。
この踏切が大山第3踏切で、踏切の新山口側に18キロポストがあります。
晴天時は逆光になるので薄曇り・曇天の日が望ましいです。作例は300mmですが、やや引きつけ過ぎた印象です。 2008年1月2日撮影。

18.5km

やまぐち号 国道9号線を津和野方面に進み「仁保入口」交差点で右折し、 国道376号線に入ります。1kmほど進んだ防長バスの「仁保地」バス停付近山側の駐車帯にクルマを置き、一段下になっている田んぼに降ります。
農道を進み、田んぼ奥に見えるお墓、その先の炭焼き窯を目印にを山に向かって細道を進みます。
しばらく歩くと栗林が見えますので右に迂回する形で進むと線路際に出ます。
線路際から右側(山口方面)に進むと直線区間が現れ、山側にお立ち台があります。 18.5キロポストが直線区間にあります。
作例のレンズは70-200mmズームの200mm、2009年9月撮影。

仁保地(18.8km)

やまぐち号 18.5kmの撮影地と同じく、防長バスの「仁保地」バス停付近から歩いて行く撮影地です。
田んぼに降りて農道を進むのは同じですがお墓を目指さずまっすぐ農道を進み山に入ります。 撮影場所は18.8キロポストのやや津和野側となります。晴れると逆光になるので薄曇り・曇天が望ましい撮影地です。 作例のレンズは300mm。2009年3月撮影。


やまぐち号 晴れるとこのような感じです。(ネガスキャンのJPEGを現像ソフトで調整しています。)2008年撮影。

二反田中段

やまぐち号 仁保を発車した列車は牧川が形成した谷を分水嶺に向け、少しづつ高度を上げながら登っていきます。
牧川の最上流地点がこの項で紹介する二反田地区となります。

仁保駅から国道376号線を道の駅「仁保の郷」方面(徳地方面)へ500m程進むと、国道の緩い右カーブの地点で左の集落に入る旧道のような細い道が分岐するので左折します。
国道との分岐から300mほど進むと牧川と交差しますが手前で左折し、牧川沿いの細い舗装路を山側に進みます。
この道は行き違いができないところがほとんどの細い道ですが、3キロほど進むと廃屋と5台強程度の駐車スペースがある木々に囲まれた行き止まりとなります。
そこから右手にけもの道が伸びているので登っていくと線路の土手にたどり着きます。
線路を注意して横断し、北の山の斜面の人が登ったような斜面を登ります。
2~3分ほど登ると視界が開ける場所に辿りつき、そこから山口線の線路が臨めます。
作例のレンズは70-200mmズームの168mm、2011年6月撮影。


やまぐち号 駐車スペースからは10分程度、仁保駅から徒歩だと1時間、最近木々の生育が激しく人気が低下気味の撮影地ですが、 管理人にとっては初めてやまぐち号を撮影した場所なので思い入れが深い場所です。
右の作例は2009年11月撮影、レンズは70-200mmズームにx1.4エクステンダーで280mm相当。

二反田Sカーブ

やまぐち号 二反田中段地点の登り口より線路沿いを注意して大引越トンネル(津和野方面)に向け歩きます。 駐車スペース」から10分程度。現在二反田地区で最も人気の撮影場所と思われます。作例のレンズは300mm。2009年撮影。


やまぐち号 こちらは2009年11月撮影。レンズは300mm。

田代定番

やまぐち号 仁保駅より国道376号を徳地方面に2キロ強進むと、道の駅「仁保の郷」手前に井開田交差点があるのでここで左折します。 道は仁保川沿いに続きますが交差点から2キロほどの地点で橋を渡ります。 橋から600mほど進んだ交差点で左折し、山奥に向かって進みます。
左折した地点から1.5キロほど進むと仁保病院の廃墟が現れその右奥に駐車スペースがあります。 駐車スペースの右手奥に山道があるので歩いていきます。
山道は途中からけもの道になり、途中ぬかるんだ地点もありますが10分ほど歩くと、線路の築堤にたどり着きます。 線路沿い右手に進んだ石垣状の法面をよじ登った付近から撮影できます。
作例のレンズは300mm、2008年5月撮影。


やまぐち号 この地点は南北に線路が走っており、下り列車は晴天時逆光となります。
こちらは晴れの日の作例、2007年11月撮影(ネガフイルムスキャン)。撮影当時のC57は煙室扉のハンドル・給水温め器の帯が黒く塗られており、逆光の機関車がさらに黒く見えます。
仁保病院は2010年以降解体作業が開始され、管理人は現在の状況を把握しておりません。 仁保病院跡駐車場から撮影地点まで凡そ徒歩15分程度。仁保駅からは軽装備の徒歩で1時間40~50分。

田代俯瞰

やまぐち号 田代定番の線路の築堤から線路を注意して渡り反対側の土手に登るとトンネル側に続くけもの道があるので進みます。 けもの道はトンネル入口付近からさらに奥に続くのでそのまま登っていくと途中右手に石垣みたいな構造物があり、 そこを右折し少し登ると田代の直線を臨む俯瞰場所に辿りつきます。撮影場所は下段と上段があります。晴れると逆光になるので日差しの弱い日がお勧め。 到達難易度は気持ち高めですが、白井地区の俯瞰場所と比較すると容易です。所要時間は田代定番の法面からおおよそ徒歩10~15分。 作例は2009年7月撮影。レンズは300mm。

小河内カーブ

やまぐち号 仁保病院跡駐車場から舗装された小道が左の山側に続いているので、それを進み小さな川を渡ります。 すると、右手に登る形で細い山道(けもの道)が分岐するでそこを進みます。 山道はやがて林の中に入りますが道なりに進むと10分弱で山口線の築堤に辿りつきます。 築堤の急坂を登った右側の斜面一帯から左カーブを進む列車を狙える撮影場所です。 中望遠から望遠レンズまでお好みの角度から自由に狙えるお勧めの撮影地です。
作例のレンズは70-200mmズームの200mm。2009年11月撮影。

篠直

やまぐち号 上り列車の有名撮影地です。

国道9号線「仁保入口」交差点から、10キロほど国道9号線を北上すると「篠目駅入口」交差点があるので右折します。
しばらく進むと道は細くなりますが道なりに進みます。 「篠目駅入口」交差点から1.6キロほど進むと左手に踏切が見えるので渡ってさらに細い道を進みます。 踏切から1km強進むと左手に空き地があり、その付近右手の土手から下に線路が見渡せるので道路上から撮影します。 かつては土手を降りた所から撮影できましたが現在はロープが張られ立ち入り禁止のようです。作例は2008年1月2日撮影、レンズは300mm。


やまぐち号 踏切から先の道路は舗装はされているもののかなり狭く、路面状況もよくありません。
レンズは望遠、できれば300mm以上がよいと思います。直線の長い区間を列車が喘ぎ喘ぎゆっくり進んでくる場所のため、 ビデオ撮影の方も多い撮影地です。最近、昔ほどの「爆煙」を期待できないことが多いのが残念なところです。 作例は2007年9月撮影。レンズは300mm。ネガフイルムスキャンです。この頃は爆煙の確率は高かったと思います。


やまぐち号 こちらの作例は2019年5月撮影。レンズは300mm+1.4エクステンダー。この日は幸運にも爆煙となりました。

※本門前踏切や野坂峠の旧道等津和野駅近辺で上り列車を撮影すると、 クルマの追っかけ撮影では篠目駅・篠直で再度列車に追いつくことは物理的には可能ですが、 国道9号線の三谷交差点より1キロ弱山口方面付近ではしばしば警察の速度超過の取り締まりが行われていますので、 参考程度に記しておきます。

篠目俯瞰

やまぐち号 2009年夏の青春18きっぷポスター撮影場所です。
上記踏切少し手前の右の斜面に黄色い看板がありますのでそこから少々傾斜のきつい山道を登っていきます。 道筋は明瞭なので迷うことはないと思います。
登り口からの所要時間10分弱。レンズは70-200mmズームの100mm、作例は2010年5月撮影。

長門峡

やまぐち号 下りのやまぐち号の撮影で最も多くの方が集まる撮影地です。
阿武川を渡った鉄橋の北側は築堤になるため国道側・反対側双方から撮影できます。国道側は晴れると逆光となります。
作例は国道を渡る手前で右の集落の道に入り、踏切を渡って少し進んだ先から笹やぶを抜け河原に降りて撮影したもの。 三脚は水に浸かる形にセッティングします。レンズは50mm、2010年10月撮影。
長門峡駅の発車直後のため、煙が期待できるのでいい絵が撮れる撮影地でもあります。
駐車スペースは道の駅を利用します。

徳佐Sカーブ

やまぐち号 長門峡と同じく多くの方が集まる撮影地です。
山口方面から来る場合、国道9号線の長沢交差点。(セブンイレブンとローソンのある交差点)を左折し、阿武川を渡った先の交差点で右折し、 細い道を1キロ強進み、右手に山口線の築堤が臨める場所が撮影地となります。 駐車は数台停めれる空き地がありますが、その場所以外は縦列での路駐になります。
シーズン時には大変混雑することから、他の撮影者・地元の方とのコミュニケーションに注意したい撮影地です。 レンズは標準系から望遠までお好み次第。作例は70-200mmズームの145mm、2009年撮影。

本門前踏切

やまぐち号 上りやまぐち号の撮影地として、有名且つ多くの方が集まる撮影地です。

津和野駅前の道を南に進み、津和野警察署のところで左折し、津和野中学校の南にある高砂酒造を目指します。 高砂酒造のある十字路を左折し200m弱進むと踏切がありこの付近が撮影地になります。 津和野駅からは3キロ弱程度。クルマの場合、踏切を渡った先の左手に地元の方のご好意による駐車スペースがあります。
SL運転時は昼過ぎから場所取りが始まりよい場所から埋まっていきますので早めに訪問するのが良いでしょう。


やまぐち号 地形柄、煙が風に流されることが多いこと、津和野駅発車直後のため、乗客が窓を開けることが多いため、 絵葉書的写真を撮るのには運のめぐり合わせが必要な撮影地です。


やまぐち号 こちらは風に煙があおられなかった11月の作例。2008年撮影。ネガフイルムスキャン。 カメラを2台(以上)セットできる方は煙のパターンを想定して保険をかけるアングルを設定するのが良いと思います。

山陰道旧道野坂峠俯瞰

やまぐち号 旧山陰道の山道から津和野の町並みを見下ろす俯瞰で人気撮影地です。
国道9号線を徳佐地区の長沢交差点(ローソンとセブンイレブンのある交差点)から6キロほど津和野方面に進むと右手に野坂堤(溜池)、左にチェーン装着用の駐車スペースが見えます。その少し先に左へY字で別れる山道があるので左折し進みます。 この道は旧山陰道とのことです。野坂峠(県境)を超えると道は下りのワインディングになります。分岐から3キロ弱のところの左カーブ地点で右手に津和野盆地を見渡せる場所があり、ここが撮影地となります。 作例のレンズは70-200mmズームの123mm。2011年1月撮影。写真右上の鳥居が国道9号線沿いに位置する津和野大鳥居、写真中央やや右の人の列が本門前踏切の撮影地です。 津和野市街地から訪問の場合は道の駅「津和野温泉なごみの里」方面へつわぶき街道を進み、道の駅400~500mほど手前のY字分岐を左折し清掃センター方面の道を道なりに登っていくと到達します。 ここはビデオ撮影の方が多いのでSL通過時前後の配慮が必要です。

作例の撮影地点の他、その100m徳佐寄りからは本門前踏切付近の直線を正面から臨めます。 駐車は山道に縦列駐車する形になりますのでくれぐれもお気を付け下さい。

白井の里

やまぐち号 本門前踏切と同じく、上りやまぐち号の人気撮影地です。
津和野駅から道の駅「津和野温泉なごみの里」の前の道「つわぶき街道」を道なりに進みます。 道の駅から5キロ強ほど進んだ白井トンネル直前、線路と道路が接近するあたりの農道から 撮影できます。レンズもお好み次第です。作例は300mm、2009年7月撮影。


やまぐち号 陽の低い季節は編成の後ろに山影がかかりますので、秋~冬は曇りの日の撮影が好ましいです。
なお、この地区周辺は2013年7月の水害とその復旧工事によりかなり様子が変化している模様ですので作例は参考程度にご覧ください。

《立ち寄りスポット》侍

侍外観 道の駅「仁保の郷」のある井開田交差点に面したラーメン店です。外観は民家を改築したような雰囲気ですがノボリが立っているのでラーメン屋とわかります。
田代・仁保地区に寄るついでというより、やまぐち号撮影の際に是非ご賞味いただきたいラーメンです。


侍の中華そば 中華そば690円。写真はトッピングのチャーシュー・煮卵入り。 トッピングはチャーシュー200円、煮卵100円です。(2019年の価格です)
スープはしょうゆ味で3種類(元味・濃い味・魚介味)から選択できます。 このお店は麺が素晴らしく、平打ち麺ですがみずみずしくのど越しがよい麺はちょっと感動ものです。 食感のイメージ的は稲庭うどんのラーメン版というと想像できるでしょうか?
チャーシューは前回訪問時より分厚くなっていました。 このお店はスープの温度が普通のラーメン店よりやや低く、初めて食べた時は「もうちょっとスープが熱い方がいいのでは」と思ったのですが、 麺の特徴に合わせて温度を低くしているのかもわかりません。スープはやや醤油感の効いたさっぱりコクがある印象でややしょっ辛く感じますがおいしいです。 是非仁保-篠目の撮影地を訪問された際にはお立ち寄りを!!










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